奈良時代に大陸から輸入された散楽(さんがく)は、
曲芸、軽業(かるわざ)、奇術、歌舞などの雑多な芸能であったが、
平安時代には滑稽(こっけい)な物真似(ものまね)が主流となり、
サルガク、サルゴウとよばれ、時代を経て対話喜劇としての狂言と、
まじめな歌舞劇の能に分化していく。
面には 能面・神楽面・狂言面
の3種類があります
面は大きく翁面、鬼神面、男面、女面、怨霊面に分類されその約250種有り、基本形は60種です。
能面製作前の準備
1.面材を用意する
面材は主に檜(ヒノキ)材を用い、彫る能面・狂言面の大きさにより
大・中・小のサイズがあります。
・大⇒7寸0分×6寸0分×3寸5分 (縦×横×厚さ)
・中⇒7寸0分×5寸5分×2寸8分 (縦×横×厚さ)
・小⇒7寸0分×5寸0分×2寸5分 (縦×横×厚さ)
2. 自分の彫りたい面の型紙を用意する。
型紙は一つの面で10型面程度、複雑な面は20型面が有る。
古代は自分で作りたい面を粘土などで作成し、そこから型紙を作成したと言われているが今では、彫りたい全ての面の
型紙は既にあり、販売されています。
能面製作の道具・材料
能面製作の道具は、彫りの道具と
彩色の道具に分類されます。
・彫り道具
彫刻刀(丸、浅丸、平、印刀、間透、剣型)
12本セット購入、その後彫刻刀3本、
ノミ3本、キリ2本追加購入
・彩色道具
平筆、彩色筆、面相筆、乳鉢、乳棒、にかわ
下塗り胡粉胡粉、上塗り胡粉、ケーキカラー、
水乾板流し顔料
能面の彫り作業と彩色準備
『賢徳』
(けんとく)・・完成
賢徳の呼称は高僧の名などの説がある。
瞳孔が左右どちらか横上にらみをし、鼻翼の左右が円型にへこんでいる
のが特徴である。
賢徳も作者により色々あり、右側の狂言面の本の様な、賢徳もある。